Wine Tasting


は1点。は0.5点。最高は5点とする。

が、個人的趣向が強いので他人にはあまり意味がないかもしれない。



  10月21日


レストラン報告形式で送るワイン会。 こちらは非常に罰当たりなワイン会である。 企画自体は春ぐらいにあったものであるが、ようやく実現したもの。 計7名にて。


企画・主催者はこちらの Nappe 氏。  お世話になっております。



会場は

「シェ・パルメ」



こちらのお店。シェフがビストロサンノー出身ということで多いに期待していた。 一度、ランチに予約をいれたのであるが、パーティとかでまだ未挑戦であったもの。 ワインと料理。2重の楽しみ。

なお店内がかなり暗めのため、画像がやや不鮮明でありますが、ご了承ください。





Champange

Egerie 1995  PANNIER  <2000年記念ボトル>


参加者一同、まったく知らないもの。 セパージュも不明。 アフターの苦みが特徴的。 しっかりとした酸味。豊富な泡。トースト香。 どちらかというとさっぱり系。 ちょっと坂を登ってやってきた店内の1杯目としては最適か? 

後半やや甘目になる。 ★★○




アミューズ
 

アミューズ1



アミューズ1


たらこクリーム(?)をパンに載せたもの・・・・であろうか?

一口のみ。 う〜ん、次のアミューズ2を考えると意味不明な一品。



アミューズ2



アミューズ2


生ハムでリンゴ・有機野菜巻き 自家製マスタード添え。

味は想像できるもの。 マスタードもこれといった特徴もない。
う〜ん、これがあれば、アミューズ1は不要だよなぁ〜




白ワイン



モンラッシェ モンラッシェ


1985 Montrachet [Bouchard Pere et Fils]


かなり濃い目の色。 注いだ瞬間にリンゴの香り・・・それ以外は香りは一切なし。 味は、やや苦手な紹興酒系のムード。。。 やや漢方薬が混じった複雑な味わい。 うまく表現できず。 苦手なジャンルである。
明太子系の香りもしたのであるが、気のせいか。

なお、時間と共にその苦手な感じは飛んでいき、魚料理とマッチングはベストと 思われたが、もうしばらくすると・・・・・・ただ酸っぱいだけ。 

とにかく、よく分からないワインであった。




前菜
 

赤ピーマンのムース



ムース1  ムース1



小さなカクテルグラスに盛りだくさんの内容。 上にはアスパラガスのソース。 一番下に 赤ピーマンのムース。 中にはコンソメジュレ。 具としては、スモークサーモン、 つぶ貝、手長海老他。 エストラゴンの香り。

味としてはスモークサーモンと海老が美味しかったが、味としては濃厚な赤ピーマンの味が 支配的。 見た目もそうであるが、繊細系な味。




 

花鯛のポワレ リゾット添え



花鯛 

下にリゾット(トリュフの香り、あさり等入り)がひかれ、花鯛は「あつあつ」である。 ソースとしてはオリーブオイル(香りがよい)、香草が強い。
(なおトリュフの香りは、私の鈍い感性ではまったく感じ取れなかった)


凝っていてそれぞれが美味なのであるが、なぜだろう統一性を感じられない。   ごちゃごちゃとした味の印象となるのは気のせいか??



ワイン
 

1970 Ch.Mouton Rothschild



Mouton



グラスに注いだ瞬間から全開バリバリ。 すばらしい香り。 以前、飲んだムートンから 感じられた磯の香りも感じられるが、それが適度に押さえられ、よい方に傾いている。 するすると入って止まらなくなる感じ。

ワインの細かい描写に関しては、他の参加者にまかせよう。 ★★★○


Mouton Mouton





1947 Corton [Jaffelin]



Corton



ラベルはぼろぼろで、コルクにもワイン名の記述なし。 本当にこれかどうか 不明であるが。。。。まあ、大丈夫であろう。
強い。 なんだこの強さは。 やや枯れているのを感じるぐらいで、ブラインドであれば 80年代前半といってしまいそうな感じである。

そして、これが

うまい

やや、反則気味といえる旨みだけ抽出していれたのでないかとまで思わせる、この味。  どっちかというと香りのみで味というほどものを感じないブルゴーニュの中でこれほど「旨み」を 感じるというのは始めてであろう。 脱帽である。 これこそワイン。 こういうの出会いたくて飲んでいる んですよね。 やっぱり。  ★★★★



Corton Corton





メイン
 

うずらのファルシー



うずら



詰め物は、ご飯、野菜、フォワグラなど。 干葡萄なども上に乗っているが・・・ソースに苦み。 やや甘すぎ、飽きやすい味。 もうお腹もいっぱいだったせいか、どうも今一つの印象。 魚にご飯を使って、またウズラにご飯を使うというのは、メニューの組み立てに 多いに疑問を感じるところである。



うずら





デザート
 

1942 Ch.L'EPINAY D'EPERNON / Ceron



Ceron Ceron



ソーテルヌ地方の北のAOC。 飲んだことはおろか、初めて聞いたAOC。 ソーテルヌにありがちな貴腐香を感じない。 かなり柑橘系の香りと苦み。 古さは特に感じるわけではないが、 こちら好みである。 しかし、この味わいは、この年代のものなのか、AOCによるものかは飲んだことがないため不明。 なお、この1942って大戦中でドイツ占領下だったんでしょうかね?? ドイツっぽく作ったの ではないかなんて冗談もちらほら。 ★★★○





盛り合わせ



盛り合わせ



プリン(固め)、青リンゴ(?)のシャーベット、チョコの・・・? なんでしょう?? あまり印象なし。 デザートワインだけでよかったかも。 チョコは割と好きだったけど。 プリンは固めで好みっぽかったのであるが、味わい的には要修行。 





プティフール



プティフール



正直、デザートの盛り合わせよりよかったかも。。 ってことはないかもしれないが。 割と好印象。











総評



まずは、レストラン

かなりフェミナンなインテリア。 オレンジっぽい壁色。  女性好みと思ったら、実際かなり女性客が多いそうである。 特にランチなんかはほとんど女性だったらしい(知人談)。  料理もそれにあった繊細系な印象であるが、個人的にはそれほど・・・・というところ。 トイレは店の大きさを考えると男女別にしているのはびっくりであろう。 この辺も女性を意識しているのか? 営業的にはターゲットも正解。 ソムリエとギャルソンヌは2人で女性のみ。 う〜ん、徹底しているといっていよい。


ナイフ・フォークの類はノリタケ。


続いてワイン

すべてノンリコルク保証のもの。  これが大事であろう。 古酒好きの私としてはなんともたまらないこれらの ワイン。 またリスクもそれなりに大きく、はずすと痛い。

今回、個人的にはモンラッシェがどうしちゃったんでしょう、という以外は 全て○。 Moutonは2回目であるが、1回目のあまりよくない印象を 大きく覆してくれるもの。 しかし、やっぱりダントツでブルゴーニュ、コルトン。 これは参った。 やっぱり止められないブルゴーニュの古酒。 ご招待いただきありがとうございました。

次回もよろしくお願い致します。