「Petrus」   ★★★○  2002. 1






入店



店のスタートは12時からであったのに、入店は11時50分ぐらい。 ちょっと早かったにも関わらず、とりあえず座っている? なんて感じで 入店。 まずはシャンパンを。


シャンパン



なお、こちらのお店。 インターネットでの予約がうまく伝わっていないようで キャンセルされていた跡があった。一体どういうこと?? ホテルのグレードをかなり疑いたくなる。


但し、お店としてのグレードはかなり良いです(笑) 
サービスもフレンドリーではないものの、心地よいもの。


しかし、こちらのお店の眺めは一体どうだ? ここより素晴らしいところが あるだろうか? 予約はキャンセルされていたが、席が空いていたため窓際のテーブルに通してくれた。 九龍側が一望できる。 レストランは56Fにある。
そうサンシャインの上あたりで食事している感じである。 目の前に広がる海。 夜はさぞかし・・・・と思えるもの。 窓ガラスは高く、そして広い。


景色



ランチは、2皿か3皿構成で、240HK$(2皿)、360HK$(3皿) でグラスワインが1杯付く!!! 安い!!

冷たい前菜、温かい前菜、スープ、メイン、それぞれ4〜5類のセレクトの幅が あって、である。プラスαはない。




注文





テーブル





シャンパン
 

モエシャンNV


テーブル



一体いくらだったのでしょうか? 全体から想像してください(笑)
酸味と甘みとコクがバランスよく整っている。  モエシャンってこんなに良かった? というくらい。

扱いがいいのかなぁ〜 それとも、雰囲気にだまされた?(笑)



バター  パン







食事
 

ラングスティーヌの春巻き
   マヨネーズのソース


春巻き


ぱりっと揚がった春巻き風の一品。 皮はごく薄く中身がほんのり透けてみえる。 バジル(?)とエビを包んで揚げてある。

ちょっぴりエスニック風の感じ。 エビの旨味でソースはいらない。 エビの甘みも素晴らしく、そのプリプリ感は洋食ではあまり感じられないほど。 (中華の技法でも使っているのか!?)

皮とエビの食感の対比もよく、ポーションもほどよく好感度の高い一品。 バジルの風味がこんなにエビとあうなんて。


春巻き








野菜のミルフィーユとイカの前菜


野菜のミルフィーユ



うす切りにした茄子でコロネ風に巻いた野菜(ラタトィユ風)とふわふわとした 食感のするイカのソテー

ミルフィーユの具は2種類。赤ピーマン入りのトマト、と正体不明のカレー風味の野菜。
赤ピーマンの方は、軽い甘さと苦み(えぐみ)がほどよい。 カレーベースの方は、ジャガイモ的食感。 色はかなり黒に近い深緑。


野菜のミルフィーユ  野菜のミルフィーユ



イカは一口大に切られ、湯通してさっとソテーしたような感じ。 火の通りは理想的で、非常に柔らかい。 こんなのは初めてかもしれない。 ほんのりと甘く感じられる。

付け合わせの野菜にもほんのりと複数の香辛料の風味のするドレッシングがかかっている。  これが絶妙な具合である。 ほんのわずかであるが、鼻をくすぐるかのような感じで ただの野菜も気になる一品に。 腕がいいことを直感させてくれる。


野菜のミルフィーユ






本日のロースト


ロースト



やや小振りの鶏を1匹ローストしてあり、それを二人分くらいに切り分けて供しているようだ。 表面(見た目)はほどよいロースト具合。

メニューを見ている時に、ワゴンで本日のローストはこちら、と言って見せてくれる。 鶏の扱いのうまい香港である。これを期待しないはずはない。
目の前のサーブして切り分けて供してくれる。

しかし・・・・・・・・・・中は非常に生っぽいように見える。
これから火を通すのか? などと心配をよそに。


そのまま。



おいおい、生じゃないのか? 確かに日本では鶏わさって料理があるが・・・ その手法を取り入れたの? それとも不如意? 非常に怖い。



ロースト



腿の方はしっかり火が通っているのであるが、胸の部分は表面の皮のみ火が通っている。 中はしっかりと生。ナイフで切った時に、見たところも生。

これが気になって味どころではない。 火の入った鶏は想像通りの味。 皮もパリパリである。胸の部分はかなり残した。  万が一、これで食中たりにでもなったら、これからの滞在に支障を大きくきたすし。


付け合わせのジャガイモが画期的にうまい。ねっとりしている。 他に小タマネギ、ブロッコリーのソテー。 どちらもソースをしっかり吸っており、楽しめる付け合わせである。




じゃがいものニョッキとえびとホタテのソテー


じゃがいものニョッキ



目が覚めるような緑色のソース。バジルかと思いきや、香りや味にはまったく主張がない。 一体なんだろうか?


エビはうまく、大きい。ホタテも美味しい。 いずれも程良く火が通っており、なぜこちらの魚介は美味しいのか?

エビの頭に近い部分だろうか?  殻からはずして添えられており、他のエビの部分より味が更に濃く美味しい。 こちらには前菜と同じイカがあった。

付け合わせはジャガイモのニョッキ。GNOCCHI とあり何かと思ったら、ニョッキでした(笑)  言われてみればその通り。ドライトマトの甘酸っぱさが良かった。 黒オリーブの味もアクセントに。



じゃがいものニョッキ



前菜と同じような食材ではあったが、味付けが変わって楽しめた。





デザート
 

ワゴンデザート



ワゴンデザート




見た目からして、あまりひかれないケーキ群。
いつもならあれこれと注文するが、2人ともやや控えめに。。って夕食もあるしね。




チーズケーキ



チーズケーキ
遠目にはプリンと思っていたが、ベークドチーズケーキでした。 味は今日食べた中では一番まし。子供の頃に食べた近所のケーキ屋を思い起こさせるような味。




栗のケーキ



栗のケーキ
一口食べてそのまんま栗だと思った。回りはスポンジで巻かれており、このスポンジがぱさぱさ。


洋なしのタルト
タルト台はクッキータイプのもの。ボロボロと崩れる。ものすごく甘い。 それを支える果物の酸はあまりない。

いずれも、今ひとつ。 田舎臭い感じがぬぐいえない。







総評



トータル2人で1050HK$。

ワインはDLCシャルドネリゼルバだったかな? ちらっと見ただけなので。 以前DLCはボトルの形状にひかれて安いのを購入したことがあったので、作り手だけは間違いありません。  グラスワインは赤、白の選択可。 かなりのこってり感と酸もそこそこあり、楽しめるワインだと思いました。

バターはエシレ産かな? パンは4〜5種類。香港で食べたパンの中ではかなりよい方。 (あまりほめ言葉になってないが・・・)


カトラリーはクリストフル。 皿はリモージュでペトリュスのオリジナル物。全て同じ柄で統一されている。

サービスも心地よく、パリの星付きにいるようなスマートな感じ。 回りはかなりビジネスの商談系が多いのが印象的。 かと思うと宿泊客とおぼしきラフな格好の客やら、知人同士の集まりなど多彩。 




テーブル



料理もかなりリーズナブルな印象で好感。 眺望も素晴らしい。 ワインが高いこちらで全体としては割高になってしまいますが、料理だけでは安いでしょう。

高いかもしれませんが、夜に来てみたいと思わせる店でした。



壁