「Cucina Tokionese Cozima」   ★★★★  2001. 10






入店



私にとって鬼門のイタリアン。 これでダメだったら絶対だめ、と思う最後の砦。

そう、必殺の顔ききというやつである。 以前より気になっていたこちら。というのも あの「マンゴープリンの女王様」が系列のレストランのサイトを管理されていて、 その方にご紹介していただいたというものである。


そう、テーマは「シェフズテーブル」。 要はお任せと言うやつである。 旧アクアパッアツァではそのシェフに一番近いテーブルにて、いろいろ料理を頂くというコンセプトだったとか。 現在は無いと言うことでしたが、ちょっと無理にお願いして。 すいませんでした。

料理は8000円(前後)のコース。 今回こちらがお願いしたのは

 ・ プリン
 ・ 手打ちパスタ

を中心にあとは旬のものということで。 一体どんな感じになるだろうか?

お腹を空かせてきてください、ということだったので、3名全員とも朝食抜きで 万全の体制で望んだ気合いの入ったランチである。


店内



こちらのお店は初めてであるが、入店してレセプションで名前を告げると、さすがの対応。 「単なる」お客では無い。 早速地下にある席へ案内されて、一番厨房に近いテーブルへ。 向こうからも丸見え(笑)。


まず、いきなり食前酒が用意される。 さてこれは料金に含まれているのでしょうか?  サービスでしょうか? などと野暮なことは言わず、スマートに楽しむ。


するとシェフが現れて、ご挨拶いただき今日のメニューの説明をつらつらとしていただきました。 う〜ん、こういう期待感って非常に大事だと思います。 調理や食材の説明など。
サイトの写真ではややシェフが強面な感じがしたのですが お会いしてみると、なかなかにソフトな感じのする方である。


いざ、料理へ。

なお、今回は厨房がある地下の席ということもあり、写真があまり綺麗にとれておりませんが、ご了承ください。
(フラッシュはたいておりませんので)



食前酒
 

食前酒



食前酒


サービスの説明の方によると、赤い身のオレンジをスパークリングで割った物 ということである。 ブラッドオレンジっていうのでしたっけ?

ほどよい甘みと酸味とかなり感じるアルコール分。よいスターターである。 ボディのしっかりしたスパークリングではないでしょうか?  ふと見ると、マグナムのスパークリングが用意されて使われているようだ。

帰り際にチェックした時、銘柄はOPERAだったと思う。 飲んだことのないスパークリングです。




アミューズ
 
  
アミューズ 



バーニャカウダ。

おお、写真では見たことがあるが、食べるのは初めてである。 レシピが掲載されていたのですが 結構面倒だったので、あきらめた記憶があります。 (今となってはどんなのに掲載されていたのかさえ記憶がはっきりしませんが)


さして、試食。 野菜はしっかりした、野菜本来の風味のする立派なものではないでしょうか? 緑色のトマト(お客さんから頂いたもの、ということでしたが)、 紅芯大根、にんじん、きゅうり、かぶ。


緑色のトマトは、熟していないからというわけではないとのこと。 ほのかな甘みと、 キュウリのような青臭さが広がるナチュラルな野菜。 また歯ごたえもしっかりしていた。 特に、人参はその本来の香りに満ちており、人参好きな我々には嬉しいものであった。
野菜はちょっぴり冷たく、そしてソースは温かく。この温度差が意外に良くておもしろかった。

そして、何と言ってもこのアンチョビとニンニクで作ったソースがうまい。 ずるいぐらいに。。。 これとパンとワインがあれば、いくらでも。。。っておいおい。 



パン



パン


供されたのはアツアツである。 自家製といっていたような曖昧な記憶。。。
黒ゴマのパンとグリッシーニである。

ゴマの風味がしっかりとして、最初に食べたときはイタリアンか? などと考えたが、 意外と料理に合うのでこれはこれでいいかも? と(笑)


特に、旨味もなにもないグリッシーニが多い中、美味しいな、と思ったグリッシーニは 珍しい(ってイタリアンはそんなに足を運んでない)。



前菜
 

かき



かき  かき 


最初、牡蠣の殻に載ったものを想像していたのですが、白い小さな器にはいっている。 無農薬の柚子、牡蠣の汁をゼラチンで固めたもの、岩海苔をのせて、アサツキをちらしたもの。

岩海苔もなかなかその歯ごたえがよく、好評ではあったが、 私はこの牡蠣にしっかり付けられた味(?)が印象的であった。  たまに我が家で供する場合には剥いたままをそのまま出すことが多いが、 ほんのり付けられた酸や塩分のおかげか、そのうま味・甘みが十分に感じ取ることができた。
(ソースとは別の味だったように思うのですが・・・・)


また柚子の香りもしっかりと感じられるが、一人勝ちしていないところにも好感。





パスタ
 

ジェノベーゼ



ジェノベーゼ  ジェノベーゼ



う〜ん、写真写りが悪くてすいません。  手打ちパスタの名称失念。

大きなボウルでテーブルまでパスタを運んできてくれて、最後のチーズかけを目の前で。 バジルは火を通すと直ぐに香りが飛んでしまうと言うことから、 ゆでたパスタの上からかけてあるのだという。  おろしたチーズをその場でかき混ぜて、各皿に供してくれる。


じゃがいも、インゲンも一緒に入っている。 正直、ジェノベーゼは手製のフレッシュなものを 作っているため、あまり差はないだろうと踏んでいたのであるが・・・・・・ あ、うまい。 

割と家で作るととがった味のバジルペーストになるのであるが、非常に優しい丸い感じのするペーストであり、 そして別に丸のままローストしたであろう松の実が香ばしく、食欲を刺激する。 しかし、なんといっても、手打ちパスタがうまい。

ほうとう(?)、まだ見ぬさぬきうどん(?)などを想像させる、しっかりとしていながら、 噛みしめる楽しさを感じさせてくれるパスタである。 パスタはやや太め。ひねりを加えたひも状で中心がやや太いもの。




ストラッチ トキオネーゼ定番商品



ストラッチ  ストラッチ



名称失念。

ストラッチというのは手打ちのパスタの形状をさすらしい。  長方形のような細長い形をした薄目のパスタ。シェフの説明では短いほうとうの様なパスタとのこと。パスタの端は波形でした。


エビ、岩海苔、柚子胡椒をクリームであえたソースである。 なんでも定番商品ということであるが、う〜ん、なかなかうまい。
エビはぷりぷりといのではなく、非常にふわふわとした柔らかい食べたことのない食感で面白い。 クリームのなめらかさの中に、後味として胡椒がかなり利いており、ぴりっとする。


特に、このソースをゴマパンと合わせると、これがめっちゃうまい。 こんな組み合わせは初めてである。





 

ヒゲダラのムニエル



ヒゲダラ  ヒゲダラ 


旬になったヒゲダラを一番美味しいムニエルにしてみました、ということで。

恥ずかしながら、ヒゲダラなんて魚は聞いたことがありません。 ということで調べてみると、一般に鱈といわれる魚には、まだら、すけそうだら、ひげだらが あるそうです。 ということは一般的に言われている鱈ということですね。 11月が脂がのって美味しいとうことですので、本当にいい時期なんですね。

鱈は表面がカリカリでバターの風味が前面にでて、あつあつで好感。  ナイフを入れたとき、たらの身から汁が出てくる。。。  オーソドックスな調理法なれど、これは美味しい。  ここまで出せるフレンチってそんなにないんじゃない? って感じかも。

白菜をにんにく、唐辛子でソテーしたものが付け合わせ。  白菜はふんわりとしていてなんだろう? ソースだろうか? うまみをたっぷり吸い込んでいて美味である。



ワイン
 

CAPICHERA



白ワイン


前菜から魚まで楽しんだワインはこちら。 カラフェ(グラス)ワインは白・赤ともに4種ずつ。 なかなか選びがいがあり、楽しみである。 白ワインはややクセがあるというサルディーニャ島のワイン。


ややアルコール分が強い感じがするものの、アフターの苦みが、印象的な料理と合わせるのに良いワイン。 値段は・・・・3000円ぐらいだっけ? グラス4杯分ぐらい。

葡萄は土着の(私が)知らない品種でした。 イタリアワインはリストを見ても全然分からない・・・




 

フランス産鳩のグリル



鳩のグリル  鳩のグリル 


フランス産鳩? などというなかれ、美味しければいいのです。

胸肉には軽く火を通し、腿にはしっかり火を通した物の2種をサラダ仕立てに。 上にはリンゴの細切り、カブ、プチトマトなどが添えられている。(右の写真が腿の部分)


まずは軽く火を通したという胸の部分。 ナイフを入れるとジュワーと肉汁がしみ出てくる。 中は綺麗なロゼ色。


鳩のグリル


う、うまい。 噛みしめたときに歯にあたる抵抗感を感じつつ、歯に力を入れていくと うま味がしみ出てくる。 その口の中に広がる肉汁を感じながら、 周りの葉っぱ類を口中に放り込むと葉っぱ類の苦みがものすごく肉にあうのが分かる。


そう、特にクレソンが絶妙の相性である。 初めて知りました。 ステーキに添えられているクレソンの存在意義を。 今まで意識していませんでした。 う〜ん、赤身の肉にこんなにあうなんて。


カブは肉とは対照的に冷やされているが、別の出汁か何かでしっかり味がしみこまされている。 そして、このプチトマト。 なんとうまいのだろう?  そう、マスカットのようなフレーバー。最初やや青臭さを感じるかどうか、というときにガツンと 感じられる。 そして後半に感じるさっぱり感。 


腿肉はもう予想できる。 骨の周りにこびりついた肉を歯でこそぎ落とす喜びは他に変えがたい。 全体的にややきつめの塩にシェフの心意気(?)を感じる。

1品1品が少ないせいか、胃袋はまだまだ余裕がある。 そう腹7〜8分目。




ワイン
 

TAURINO SALICE SALENTINO



赤ワイン  赤ワイン


色は濃いめではあるが、味はかなり酸がしっかりした感じで料理にあうワインである。 う〜ん、何のコメントにもなってない(笑)

確か、おすすめ言葉は、「フルーティであるが、苦みがあるので鳩にあうのでは?」と いうようなことだったような。。



デザート
 

プリン



プリン  プリン 


そう、このデザートを食べにきたといってもいい、私のお連れたち。。

クラシックな作りのプリンであり、それが何すくいもできるらしい。 プリン好きを驚喜させるそのプリンとは・・・・・・・・・・


ぜひ、食べてみたい。 そんな希望を叶えてみました。 見よ!! この濃い色を。 非常に濃く苦いカラメルである。 最初は濃すぎるかな? と心配したのであるが、 食べ進むうちにこの苦いカラメルがプリンに合うのである。プリンはバニラビーンズのつぶつぶがたっぷり入り、生地は好みのしっかり固め。 牛乳(生クリーム?)も濃いめのものなのであろう、非常にこくがあるものに仕上がっている。大きめのスプーンですくうと、最初はすごく固めなのか?と 思うが、すくい上げるとほろりと割れる適度な固さ。表面固めで中はぷるん。
あぁ、こんなに大きなプリンをお腹一杯食べられるなんて、とっても幸せ。。



そう、このプリンは我が家では「バットでプリン」と呼ばれていた。


プリン  プリン



バット・・・実際には陶器製であるが、寸法はA4サイズぐらいであろうか? そこの敷き詰められたプリンはまさしく壮観である。


結果的に3人で全部食べ尽くしてしまった。 一体このカロリーは・・・などと考えてはいけない。




はちみつ、ヨーグルトのアイス



プリン


アイスクリームは非常にさっぱりしており、あまり印象がないのである。
最初はヨーグルトのさわやかな酸味が口の中に広がるが、後味にはちみつの甘さが感じられる。

実はソースがなかなか印象的すぎた。 ソースはベリー系のソースであるが、 今までこの手のベリーソースはどちらかという苦手な感じが多かったのであるが、 これはかなり好みの感じ。 同席した知人によると、そんなにカシスが苦手なんですか? と。 そっか、そうなのかな?
ソースのベリーは、カシス、ラズベリー、クランベリー、イチゴなどが入っていたと思う。たぶん。。

私には印象的であったのであるが、そうでもない人はそうでもなかったみたい < 当たり前か。。


アイスは冷たく、ソースは温かく、皿は温かい不思議なデザート。

これを食べ終わる頃から急激にお腹が膨れてきた。。




お茶
 

食後のティータイム



カプチーノ  カプチーノ 


なかなか濃いめのカプチーノ。


付け合わせに頂いたビスコッティと一緒に食べようと思ったら、自分のは飲み干した後だった(笑)


プティフール


しかし、おすすめはやはりこちらのフレッシュハーブティーである。
レモングラス、レモンバーム、スペアミント、ローズマリーからなる レモン風味を主張したさっぱりとさせるハーブティーである。


お茶







総評




うん、よかった。 お値段もかなりリーズナブルな印象があり、お値打ち感ありあり。 これは、ご紹介頂いたおかげだと思いますが(笑)


帰り際にはシェフに出口までお送り頂きまして、大変美味しく、楽しく過ごさせていただきました。 味は、私がイメージしているイタリアンとは多少はずれるものの、「これぞ外食」といえる 満足感を堪能させていただきました。

手打ちパスタといい、魚、肉の料理からはしっかりとした調理技術を感じを取ることができる。 変な店だと、自分が作った方がましな料理が多いからなぁ〜


サービスもしっかりとしており、最初から最後まで非常に心地よく、楽しい時間を過ごせました。

シェフからは、もう少し人数が多ければ、もも肉の丸焼きなどもやってくれるというので、 是非今度は5〜6人以上でお邪魔したい。

最後になりましたが、素晴らしい機会をあたえてくださったせりあ様ありがとうございました。