「ギャラリールークープシュー」   ★★★★  2000. 1






入店




知人との新年会と称しての

「トリュフの会」


である。



以前、トリュフはろくなものを食べていないので食べてみたいと 言っていたのを覚えてくださって企画してもらったもの。 うれしいチャンスを与えてくださった。パリでもスープ (トリュフのスライス添え)を食べたが、それほど印象的な香り  が無かった。

はたして噂に聞く魅惑の香りなのだろうか?



前回企画してもらって感激したスズキのパイ包み焼きが出たレストランである。

夜7:30〜 8名にて。




注文





食前酒
 

ドン・リュイナール ブランドブラン1990

開けたてはさわやかなリンゴの香りから時間が経つにつれ、焼きリンゴ系の香りに。 泡はかなり細かく、とぎれなく、豊富、長持ち。 味わいはかなりさっぱり目。 かなり良い香りである。  個人的にはやや濃いめの味わいが好みであるが、これはこれでなかなかよい。 参加者1名はだいぶ気に入ったようである。



さて、ここで、ふいに銀の蓋(名前失念)で覆われた皿が1皿。 
皆の目の前におかれる。


一拍の間の後、蓋をあけるとそこには


トリュフの山


さっとみただけでも一人1個以上は間違いなくあることが分かる。

また、その香りが・・・・・・・かなり強烈に香る。よい。かなりよい。 ここまで、トリュフの香りをかいだことは無いであろうことは間違いない。 これなら、高価であるのもうなずける香りである。


はて? ワインの中にこんな香りあったかな・・・・?


直ぐにトリュフの盛り皿は下げられて、アミューズが供される。




アミューズ
 

トリュフのコンソメ

苦みのある香り、どこかしら中華系の香りも。 味はコンソメなんだけど。トリュフのスライス入り。




トリュフのパイ

素直に美味しい。さくさく感も非常によい。トリュフとミンチ肉が中に詰められている。




白ワイン
 

シャサーニュモンラッシェ1erレ・カイユレ
1988 フォンテン・ガニャール

味わいはすっきり系の白。香りは濃厚であるが、いまいち 開ききれない・じれったいそんな感じがする。ふんだんなアルコール。 時間と共に徐々に開いてくるが、まだまだじれったい ^^); 




前菜
 

ジャガイモのニョッキ トリュフのスライス添え

もちもちニョッキ。ジャガイモの食感が好感。 とろけた芋のようにねっとりとしてしている。始めての食感。 クリームであえてある。 後味はチーズ。

トリュフのさくっ、ねとっとした食感も対照的で興をそそられる。 トリュフ自体に味はそれほどない。ただ香りはやはりよい。


トリュフまんま




赤ワイン
 

モレサンドニ1erモンリュイザン
1990  ペルナン・ロッサン

いちご、いちご、いちご。 やや熟成したイチゴ。ジャムまでいかない。 軽やかな香りと味。 味、香りのバランスが整っている。 嫁さんは葡萄の香り、とのことだったが・・・・・

そりゃ、そうじゃんといった感じもするが、違うかな?




メイン
 

リードボーとロニョン トリュフソース

ソースが非常にいい。 うまい。  なんでしょう? 
酸味と甘みとのバランスの妙とその香り。パンにつけてどんどん食が進んでしまう。 ソースの中にもトリュフが細かくしてあって、かなりある。


ただ、私の皿においてはロニョンが火の通りすぎと思われる箇所が多く、残念。 他の皿はそうでもないとの事であったが・・・内臓自体は今ひとつであった。 ただ臭みなどはなく、悪くはないのだが。ソースに1本負けの印象は拭い得ない。 ロニョン・・・・・日本でまだ感動できるほどのに出会っていない気がする。


リードボーもやや脂強かったけど、こんなものだったかな・・・?   ややお腹いっぱいだったので、自信なし。





赤ワイン2
 

ペルナンヴェルジュレス1erレ・ヴェルジュレス
 1978 シャンソン・ペール・エ・フィス

あ、メモがない。。。。が、うまかったことだけは覚えている。  今回のワインの中では、泡とこの赤が印象的。ちなみに、コルトンの近くらしい。




デザート
 

トリュフのタルト

なんかもう凄いわ。ここまでトリュフかい! でも結構いける。台はタルトと言うよりキッシュっぽかったけど。 やはり香りが存分に楽しめる1品。      



トリュフのアイスクリーム

これも・・・・・・・・トリュフがチョコチップの様 ^^);

これも口の中でトリュフ爆発って感じ。  ちょっと反則じゃないかという話しもあったが、それはご愛敬。




デザートワイン
 

カナダのフュメブラン 98 アイスワイン

あ、メモがない。なんか今ひとつ。 皆さんすいませんでした。





これで2本カナダのアイスワイン飲んだけど、今ひとつ、ふたつ、みっつ酸が足りず、 よく切れない鉈、鈍重な恐竜といった感じがして個人的には2度と買わないと思う。


なんだかなぁ〜



プティフール
 

トリュフ

ってこれは普通のチョコのトリュフ。 これがなかなか侮れないうまさ。 昨年のパリ以来で一番うまいチョコと認識。(ま、それほど買ってこないけど・・・)

作りたてが大事と言うことであったが、他のレストランでもやるべき仕事でしょう。  これは。 







総評




前回に引き続き、かなりいい料理。

雰囲気(食器やテーブルウェアなども)はややカジュアルであるが、料理は これは1級と言っていいでしょう。 ま、グランメゾンなどとは 違うでしょうけど、値段から考えるとそりゃ破格もの。


皿数やお酒の量もこのくらいが個人的にはちょうどよく、非常に満足できた。 おいしい、おいしいと言いながら、あっという間の3時間。 振り返ってみると、そんなに(皿数)食べていないのね。 


香りはやはり食事のかなりの部分を占めていることもあり、 この香りで相当の充足感が得られたのではないだろうか?


トリュフが高級である、いい香りである、ということがよ〜く分かった。


でも、表現できないのだが ^^);
香り自体はそれほど強い香り(強い印象を与える)ではなく、意外にもソフトな香り。 あ、でも、やめられい、とまらない、ずっとかいでいたい、そんな気分にさせる香り。

やや麻薬に近い感じなんだろうか?  一言

「これは反則な香り」