「ルシュッド Lu Sud」   ★★○  2001. 5






入店




何の拍子にか、いつもお世話になっている Nappe氏 よりミニワイン会のお誘いを 頂き、ずうずうしくも参加させていただきました。

時間はお昼。 前回とは異なり、外の日差しが心地よく入り、ドアは開け放して 外の空気を感じながらの、オープン気分でランチである。


テーブル




料理はお任せで5000円。 前回とは異なり、かなりお客さんの数である。
今回、陽の光もあり料理もまあまあに写っているはずですが・・・・・その代わり 書いておいてデータを間違って廃棄してしまい、既に記憶がなくなっております。

一部、誤解、ミスなどありましてもお許しください。






注文





食前酒
 

HENRIOT 1985


HENRIOT




私の持ち込み。

リンゴときりっとしたイースト香。 テイスティングレベルでは、ちょっといっているのか とちょっと心配したが、皆こんなものですよ、という一言に安心。


飲んではかなり高い酸であるが、それが気にならずに柔らかくなめらか。  これ結構好きかも。色はかなり濃い目。 

後半やや生臭い感じもでてきた。


手持ちの資料によると、このワインはアンリオのフラッグシップ的なシャンパーニュ。 シャルドネ、ピノノワールがほぼ半々程度。 現在はモエグループで、このメゾンは スイスへの出荷が多いらしい。





前菜
 

海のグラタン


海のグラタン



うに、人参。

双方の甘さが相乗効果で引き立った一品。 ウニのやや生臭い潮の香りがちょっと 苦手であった。 確かに海っぽいのであるが・・・たっぷりである。





白ワイン
 

TOKAY D'alsace Cuvee Particuliere
Vendange Tardive Leon Beyer 1976


Alsace   Alsace




かなり深い黄色。 かなり糖度の高い香りであるが、飲んでは甘さはなく、すっきりした飲み口。 綺麗に熟成していると思える。

そして、なんといっても口の中に広がる芳香は見事である。 杏や熟しきった果実。


いや、すばらしい1本でした。 私は今回の中で一番好きでした。 いいねぇ〜 白古。 やっぱり古好き。





赤座エビのパートフィロー包み


赤座エビ  赤座エビ



エビの甘さとバルサミコとおぼしきソースの甘さが印象的。

パートフィローのぱりぱり感もなかなかである。 中にはほうれん草の緑が また彩りを与えている。(確かほうれん草だった記憶がある)

なかなか美味しい一皿です。


グリーンピースのスープ



付け合わせとして供されたのは、前回と同じ「赤座エビのフランが入ったグリーンピースのスープ」 赤座エビづくしである ^^); 前回よりピッとした塩を感じ、なぜか好印象な一品に変わっている。

気のせいかなぁ〜
 




 

スズキ


スズキ   スズキ



ズッキーニ、ナスのグリルされた香ばしさ、ソースの香り。 相変わらず香りを 大事にしているのが印象的である。 甘い香り。

食べても甘い。ズッキーニの甘さ、白身のほんのりした甘さ。

そして、アクセントとしてケイパーの酸味が全体を引き締めている。





ワイン
 

Volnay 1er CRU Les Caillerets
 Clos des 60 ouvrees La Pousse d'Or 1996


Volnay   Volnay



非常にしっかりとした酸。 抜栓直後はやや青臭い感じもしないでもないが、 時間と共に丸くなっていき、うまいぐあいにまとまっていくのが感じられる。

アフターの長さといい、後半チョコのような甘い香りへの変化といい、いや、 なかなかの良品。
なお、ワインを飲むときのグラスは、Nappe殿にお借りしたバカラのグラスで・・・・ う〜ん、ありがとうございます。





 

牛タンの赤ワイン煮


牛タン   牛タン



付け合わせはカブ、サヤエンドウ。

外は小麦粉で軽くソテーしてあるようなちょっとさくっとした歯触り。中は ほろりと崩れ落ちる感じ。 個人的にはまあまあだと思うのであるが嫁さんは 水っぽさを感じたとかで、不評。 う〜ん、たしかにその水っぽさを感じる。

ワインの酸味とよくあう。

タンの下にはお米がしかれている。





ワイン
 

Chambertin Clos de Beze Louis Jadot 1986


Clos de Beze   Clos de Beze



おお、恐れ多いワインである。

はてさて、いくら出せば買えるのだろう? と思わせるワイン。 はてさて、お味の方は、とつい過剰な   期待をしてしまいがちである。


柔らかい。 ちょっと柔らかすぎる印象もあるぐらいである。 タンニンはほとんど感じず、酸味も すっきり。 ほどよい飲み口。 ちょっとなまめかしい感じもする。

飲んで素直に美味しいけど、ちょっと「名前」で期待をしすぎてしまった印象。




Chese



このワインはチーズと共に。





デザート
 

シソのシャーベット


シソのシャーベット



前回デザートがなかなか好印象で、かつ料理も前回に比べて好みになっているため、 ちょっと期待している自分がいる。

ちょっとお酒が強い。 パイナップルの小さく切った物がアクセントにはなっているが・・・・ いかんともリキュールが強すぎて、ちょっと苦手。 

かなり苦みの強い一品。





チョコレートのケーキとバナナのケーキ


チョコバナナ



かなりしっかりとした味付けで好み。 チョコの濃厚さとバナナのこく。





デザートワイン
 

Coteaux du Layon 1969


Coteaux du Layon



かなり古いコートデレイヨン。 村名でかなりお値打ちな値段。 手持ち用に数本買ったの で、ちょっと試しに皆で飲んでもらった。

勝手に実験させていただきもうしわけございませんでした > 皆様。


一言、うん、まあまあである。 








総評



う〜ん、前回より料理が好印象な気がする。 気のせいでしょうか? メリハリが前回よりしっかりしている ような気がする。 そしていつもの通りの香りを大切にした料理。


そして、ワインである。



う〜ん、美味しい。 良いんでしょうか? 昼間っから、こんな飲んだくれて。 しっかり3時間以上。 楽しい話とうまいワイン。 GWを締めくくるにふさわしいランチでした。


個人的には、古アルザスがお好みである。 どうやってあんなのを手にいれるんだろう??

やっぱりリスキーなんでしょうかねぇ〜