「オテル・ド・キタオカ」   ★★  1997. 9






入店




土曜日のランチにて。 

有楽町線要駅から、歩いて1分弱の所。
3800円:税・サービス料込み(グラスシャンパン付き)の ランチ1コースのみ  税・サービスを抜くと、3300円ぐらい。前菜7〜8種、本日のスープ、 メイン(7〜8種)から選択できる。

ただ、基本価格のみ(プラスαが必要なメニューがほとんど)では選択余地はあまりなし。


まず、ブーブクリコのシャンパンがサービスされる。あふれん ばかりの香りがない。う〜ん、なぜかシャンパンが美味しいと思えない。 これなら、白ワインの 方が思ってしまうのは・・・?


すいません。今はそんなこと思っておりません。 シャンパンが大好きになりました。 果たしていいことなのだろうか??




注文



アミューズ
 

ブータン・ノワール

(豚の血腸詰め)
リンゴを小さなパイに載せて。 1口サイズ。  温かく、最初の一口としてはいい。 ただ、料理の説明が、「スパイシーなソーセージ」で 片づけられたのは、残念。 以後、料理の説明は、ほとんど「スパイシー」で片づけられて いく。恐らく従業員は知っているのだろう。 だが、客には教えない。その原因は客層にある。 日常より年輩の客が多く、豚の血なんていったら駄目食べないだろうと思われる。 従って、味付けも以後全ての料理で非常に穏やか。


前菜
 

5つの魚介類のサラダ

本日の前菜。トマトソースとカボチャのムースでまあまあ。 トマトの酸味 とカボチャの甘味がよくあった。ホタテは軽く燻製にしてあるそうだ。


ずわい蟹とアボガド

人参のスライスで器を作り(周りを覆うように)、中にアボガドのマヨネーズ 和えが入り、上に蟹がのっている。蟹の甘味が感じられるが、アボガドの味付けが弱い。 (クセもない) 蟹の甘味を引き立たせるようなアボガドの調理法が望ましいか・・・塩も しくは、コクなどが欲しい。


スープ or 魚
 

根セロリのスープ

根セロリの風味がよい。 この間のカボチャのスープ(コンマ)よりはよい。


魚(ホウボウ)のポワレ

バジルとグリーンオリーブの緑色のソース。 ジャガイモのサフランピューレ添え。まあまあ +1200円で スープ → 魚 に変更。


メイン
 

和牛フィレ肉のソテー レフォール風味

レフォール=ホースラディッシュ=西洋わさび だそうです。レフォールとデジョン マスタードのソースで食べる。最初の一口は、さわやかな辛みと肉のしつこさが合うの だが。。。。後半飽きる。

ここはオーソドックスに、皿に銀色のドーム状のカバーをかけて、持ってきてくれて、 その後、同時にふたを取ってくれるサービス付き。


和牛挽肉のフォワグラパイ包み マデラソース

(+500円)
うまい。ふたが開いた瞬間から、素晴らしい香りが漂よう。  また、パイにナイフを差した瞬間に、素晴らしい香りが。。味も、極上のハンバーグ(?)と 言ってしまっては面白味がないが、そんな感じ。 肉にナイフを刺すと、透明な 肉汁(やや粘度高い)があふれ出て、うまみが凝縮されている感じ。「今までの1品」の ベスト5には入るだろう。ガイドにも載っていた1品。


デザート
 

盛り合わせ

ベリーのタルト
甘くて、個人的には好きな味だが、上品ではない。  連れは「もういい」とか言っていた。

レモン風味のムース ・ 紅桃のシャーベット ・ パイナップルのシャーベット

他の客には別の組み合わせの物持ってきていた。 店で勝手に組み合わせて、 デザートを持ってくる。。 また、デザートがおいしくない。まずくはないのだが、 不満になる。メインがなかなか良かっただけに期待してしまった。




グラスワイン   800円

赤、白ともにブルゴーニュの物。 白は香りが非常に乏しいのだが、味はコクがある。 赤は時間と共に、花開いていく様子が楽しめて、好感がもてる。(重口)



コーヒー/紅茶/ハーブティ

ハーブティの充実をここでは押したい。 ハーブティは7〜8種はあったと思う。 お代わりも勧めてくれた。 ただ、時間がなかったため辞退。(ただなのか?)  今回飲んだのは、レモングラス。




総評


上品な味。年齢の高い層に受けるというのは納得できる。たさし、そのかわり 私たちには物足りなさを感じる。 

  もっと濃厚さを、もっとハーブを、もっとクセを。。。。

ガイドブックにも、「こじんまり」とした感じを受けるとのコメントがあるが、その通り。 なまじっか、味が良いだけに、その印象が強い。もう少し大胆さが欲しい。  また、ガイドブックにも書いてあったが、デザートが弱い。弱すぎる・・・・・