「北島亭」   ★★★  1998. 10






くらぶ活動


私の周りの食べることが好きなメンバーで構成された単なる「不定期食事会」をそう呼ぶ。 数ヶ月に一度開催予定。下記料理名は正確ではありません。雰囲気で察してください。

また、あくまで個人的な感想にすぎませんのでご了承ください 評価で○は0.5だと思ってください。最高☆☆☆☆☆。






入店




グルメ倶楽部久しぶりの会合。実に4ヶ月ぶりか。 久しぶりと言うことで、会発足以来行きたかった店にチャレンジ。

四谷の駅から歩くこと数分。目的のお店の入り口は狭い。中も5〜6卓しかない。 中は落ち着いたインテリア。リラックスできる雰囲気に作っていて豪華な気分 には浸れないかもしれないが、個人的には嫌いではない。 4名にて。

皿は、fine bone china nikko だった。

噂のマダムの出迎えを受けて、食事に望む。


もちろんアラカルトだ。そのためにきたのだ!!!!

その代わりはワインは押さえ目に。。

メニューはホワイトボードに書かれた品々。それぞれ8種はあったろうか。
  グラス白ワイン:96 ブルゴーニュ 800円(詳細は不明)
  グラス赤ワイン:90 ボーヌ    800円






注文





アミューズグール
 

フロマージュブランとイクラのパイ


フロマージュのわずかな酸味とイクラの塩加減がパイのサクサク感と見事にマッチ。 実によいスターターとなった。



前菜
 

かえるのもものソテー


気がつくと初めての「かえる」かもしれない。同席者によれば、「かえるのもも」と 書くとなんかかわいいとのこと。 まあ「蛙」とか「カエル」とかかかれるよりはいいかも。

さて、ちょっと大きめのグラタン皿にぶつぶついう料理が運ばれてくる。食べにくいところは 手で食べるようにフィンガーボールを。 んで香りはニンニクが非常に強い。これは エスカルゴの調理法とほぼ同じか。ニンニクバター、パセリ。

噂通り、かえるのももは「とり」と同じ感じ。柔らかく、味付けもしっかり。 ふわーんって感じの肉。 ニンニクの香りとパセリの彩りが食欲をそそる。

しかし・・・・問題はそのパワーだ。骨から肉をとりつつ食べるのだが、 その量が多く、お腹に応える。後半かなり飽きた。 これだけでもう お腹いっぱいになってしまった。  3000円。



セップ茸のソテー 3400円


大きい茸だ。シイタケ系の繊維。個人的に好きな食感。一部に エリンギの歯ごたえを期待した人もいたようだが。 味付けはノーマル。



赤座エビのソテー ジロール茸添え 4000円


エビのプリプリした食感がよい。エビもたっぷり。他のフレンチだと メインと言っても差し支えない量だと思う。

ゴボウの千切りの素揚げがほんのり甘く好ましい。ジロール茸はそれほどでもない。トリュフ もそこそこふられていたが・・・・その効果は????


しかし、クミンの香りが香ばしく、下にあるポワロネギ(?)がおいしかった。 メインの1品にもクミンを使用している例を見受けられた。 クミン好きなのかな?? しかし、意外に悪くない。 ただすぐカレー風味と勘違いしてしまいそうな私であった。



スープ
 

コンソメ1/2 500円


おいしいと評判の期待が大きすぎたのが敗因かも? 

悪くないのだが、どうも期待と異なり、それがいい方に転ばない。 コンソメより野菜の風味が強く感じられる。 それはそれで悪くないのだが・・・


もうこの段階で全員グロッキー。メイン料理を作っている香りが届くのだが、もうその香り だけで「ごちそうさま」と言いたくなる状態。 従って、もう下記コメントは半分以上さっ引いて考えた方がいいかも。



メイン
 

ポイヤック羊の鞍下肉のロースト(2人前) 7200円


とにかくでかい。 直径7〜8cm高さ5cmぐらいの巨大な円柱が2本。 で〜んと皿に載っている。外側が脂肪分で中に柔らかい肉を包んでうまみを 逃さないようにしている(と思う)。


中に胡椒の粗挽きがひいてあり、香ばしい。たぶん空腹であれば 至福の一品になったであろう。。

後から付け合わせに、トマト,インゲンとセップ茸のソテーが。。(任せる)


あの冷えたトマトには救われたとは出席者の声。



小甘鯛のうろこ付きぱりぱり焼き  4000円


なすのピューレ添え。なすの酸味(ビネガー風味?)と非常によくあう。

外側(鱗だろうか?)のパリパリした感触も捨てがたい。全長20cmは あろうかという半身(頭つき)の甘鯛が皿に載ってくる。たぶんうまいと思う。



子牛のロニョンのソテー  3400円


内臓好きな私が期待を込めて注文した一品。

以前食べた腎臓がうまかったことが印象に残っているのだ。 しかし、残念ながら臭みが完全に取り除かれておらず、正直期待はずれ。 もちろん空腹であれば、それほど気にならないのかもしれないが・・・再度挑戦し、 改めてコメントしたい。

しかし、前菜の少ない同席者はそれほどの臭みを感じなかったとのこと。 マッシュルーム,インゲンと一緒にソテーが添えられる。






デザート
 

ブラマンジェ


個人的に特に印象のない一品。同席者は一番いい と言っていたが・・・シェリー酒のような香りがした



ソルベの盛り合わせ


マール酒、チョコレート、パッションフルーツ、洋なしのコンポート添え。

個人的には苦み走ったチョコがお気に入りだったのだが、皆パッションがいいとのこと。 酸味があり、確かに果実味を感じる。





クリームブリュレ


個人的に一押し。濃厚だ。下にはバニラビーンズが 敷き詰められ、卵の濃厚さを感じられる。



(ミルフィーユ)


食べなかったが、かなりボリュームがみられた。是非次回に挑戦したい。


コーヒー・紅茶・ハーブティー(カモミール)  500円。
そのほかプティフールとして、マスカットとチョコがでた。






総評



後半はつらい展開となった。 ボリュームがあると聞いていたが、 ここまでとは・・・・比較的小食の女性と大食とは言えない私の4名では この展開には無理があった。

隣席では、野菜のサラダ(1000円)とメイン。  前菜2品(上記あかざエビをメインにしていた)などの構成で食べている 女性客もいた。 かなりの技だ。 野菜のサラダもかなりたっぷり。  今度はそういう展開も捨てがたい。


同席者で、生うにとコンソメゼリーを中心に食べた者だけが、食欲旺盛に メインを平らげていた。ここではそういう展開が望ましい。

そのほかは、すでに食べることが苦痛になっている状態であった。

サービスはマダムともう一人の女性が担当しており、マダムの料理へ の丁寧な説明といい確かに噂通りであり、評価したい。 また残った 鞍下肉を包んでくれた。。


しかし、正直期待が大きすぎた。絶対に悪くないのであるが、なぜか 満足感が得られなかった。(満腹感は十分だ!!) なぜだろう???