「BASARA 」   ★★★  2001. 4






入店



知り合いと3名で、晴海トリトンスクエアへ。 オープンが4月14日だから、オープンしてから 10日も経っていないのだが、家から近いからちょっと行ってみた。。。


目的は・・・・・・・・BASARA の「昔プリン」だそうだ。 有名なのね?? これ。。 もとは青柳のものだそうだが。


トリトンスクエアは、非常にわかりにくい構成になっており、お店に到達するのにちょっと時間が かかった。 お店に12時頃到着したのだが、すでに満席で30分待ちだそうだが、まあその辺を ぶらぶらして時間をつぶした。 周辺には、トゥーランドット、クイーンアリスなどが入っている。


BASARA


クイーンアリス  トゥーランドット
クイーンアリス            トゥーランドット





入店するとこういう場所にありがちなサービスの悪さは感じないところは驚嘆に値すると思う。 是非このままでいてほしいものだが。 サービス料もとられていないところも立派である。



料理は、親子丼(1500円ぐらい)から簡単なコース(3800円)までいろいろ選択肢があるが、 そのうち土日は高いコースのみになってしまうような気がする。。。そして、その方が私もうれしい。

店の奥にはテラスもあり、天気がよければオープンエアもいいかもしれない。


店の風景


テーブルの間隔も、この手の場所にしてはゆっくりした造りな方ではないでしょうか?


我々3名が案内された席はカウンタで、外の風景をのんびり見られるところでした。 ちょっと座りづらいけど、まあまあか。 窓の風景はこんな感じである。


窓の風景


メニューはこんな感じである。 (重いので注意) メニュー1メニュー2メニュー3


注文は3800円のコースをセレクト。 前菜、中菜、主菜、デザートそれぞれ10品ほどぐらいから セレクトするもの。 なかなか選び応えがあって楽しいものである。 和食はあまり食べないので なかなかイメージがつきにくく、時間がかかってしまったが。

セレクトによっては+αもある。







注文




テーブル




前菜
 

百年玉子と豆腐の出会い


百年玉子と豆腐



ネーミングはよく分からない(笑)

百年玉子とは食べてみるとどうもピータンを崩して再成形したような感じである。 豆腐も特にどうということは感じられなかった。 茗荷などの複数の薬味で ちょっと新鮮だっただろうか? と言う程度。


それにしても、量が少なく、今後のメニューがやや心配になった。




そばの実の雑炊仕立て


そばの実の雑炊  そばの実の雑炊



野菜や鶏肉と一緒にそばの実(黒い外側はほとんど取られ、白い更級の部分のみ)が スープに入っている印象。 かなりさっぱりした料理である。 





エビと鰆ぜいたく若布


エビと鰆



ゼリーのうまみもどちらかというとさっぱり目。 もずく酢もほんのちょっとした アクセント。エビや鰆のうまみはあまり分からず。


食べている最中はやや印象的に弱いところが気になったが、最後まで通しきってみると 前菜全般はかなり優しい感じにまとめているようである。 主菜のメリハリを考えると 計算して、さっぱりとした味付けにしている印象がある。


ところで、「若布」ってなに??






中菜
 

桜鯛と・・の茶碗蒸し


桜鯛の茶碗蒸し



メニューでちょっと名前が消えてしまっているのであやふや。

この辺からなかなかいい感じに仕上がってきている。中菜通してなかなか美味である。 「茶碗」蒸しではないようであるが、「あん」が印象的

独特な酸が食欲を刺激し、中の鯛もなかなか美味。 ちょっとイメージとは違うが、 よい方向に裏切られた感じ。 






半田そうめんの山掛け


そうめんの山掛け



温かいものと冷たい物がセレクト可能。こちらは温かい物。

ごまの風味としっかりとした山芋のうまみ。 しっかりとした歯ごたえのそうめん。 いろいろな薬味のアクセント。 こちらもなかなか楽しめる良品である。

ぺろりと平らげてしまった。。

しかし、温度がなま温かい程度だったのですが・・・こんなものなんでしょうか?





筍、フキ、空豆、シイタケのうま煮


うま煮



中菜の中では一番ぱっとしない。。 ちょっとイメージ通りのうまみが出て居らず、 ちょっと前菜のようなさっぱり感。 上にのっている厚削りのかつお節もちょっと 見かけだおしの印象。 熱で踊っていたけど (笑)

ただ、筍はおいしかったな。 味が十分にしみこんでいた。 歯ごたえも楽しめたし。




主菜
 

太刀魚の木の芽焼


太刀魚  太刀魚



太刀魚のぎらぎらした皮が嫌いだといっていた嫁さんが大丈夫というような細工がしてある。 細かい筋をいれており、あの「ぎらぎら感」はなくなっている。

味付けは木の芽というと、さっぱりしたものを想像したのですが、割と甘辛しょうゆ焼 の味付けでびっくり。 他の2品に比べるとちょっと喜びが少ないが、まあまあ。

ご飯が進みます。




主菜にはご飯(麦入り)、赤だし、香の物がつく。


ご飯  ご飯




ご飯は、我々の後ろで本当に釜で炊いている。火はもちろん「火」(薪による)であった。 ご飯のお代わりは自由だそうである。 炊き立てでご飯もよろしい。


釜








鰆の炭火焼


鰆



しっかりとした塩分と身に入ったほどよい火加減。 塩に引き立てられたほんのりとした甘み。


まあ、大した料理ではないかもしれないが、おいしい。 やっぱり魚はこういう調理の方が 好きだな。


付け合わせは、主菜3品とも共通である。たたみいわし、さつまいも、すなっぷえんどう。 さつまいものしっかりとした甘み。 スナップエンドウの歯ごたえ、どれも 結構である。






地戸里の炭火焼き・利休煮


地戸里



「地戸里」とは地鶏をかけたものなのだろうか?

こちらもパリパリの皮が美味で、しっかりとした味付けでご飯が進む。 全体を通してみると、なかなか良い流れのコースである。


なお、地戸里と鰆には、大根おろしがついているのであるが、こればなかなか美味である。 中には山芋の細かくきったものだろうか? ややねっとりし、何かの味付けがされており、 これだけでもご飯が1膳はいってしまいそうで、恐い(笑)






デザート
 

Basara パフェ


パフェ



なんだろう、と思いつつ、注文。 +500円。

食べてみると、要は縦長のあんみつだろうか?


でも、なかなか美味である。 しっかりとした甘みとうまみ。特に抹茶が濃くて よい。 和食のデザートは割と寂しいことが多いが、なかなか満足の行く量と味付けである。





パレットデザート


パレットデザート  昔プリン



女性陣が何をさておいてもたべたかった「昔プリン」を中央において、周辺に その他のデザートをおいたもの。

周りには、アイスクリーム、あんみつ、フルーツ、わらびもち、抹茶シャーベット、 コーヒー風味の羊羹

なかなか見た目にも楽しい。 +500円。


前のデザートと同じく、抹茶・あんみつはうまい。 また、わらびもちもその食感から 好評である。

そして、期待の昔プリンである。 食べてみると・・・・・キャラメルがよい。 その風味がすごく強い。 甘さや苦みはそれほどないのであるが、その風味が著しく強い。 プリン本体はどちらかという柔らかめで、あまり好みのタイプではない。

このキャラメルがスプーンについていようものなら、他のデザートにすべてキャラメル風味が ついてしまうぐらいに・・・・・キャラメルは評価するけど・・・・というところでしょうか?








店






総評



なかなかいいのではないでしょうか?

サービス料はとられず、このサービス。 このような場所にあるととんでもないサービスを 覚悟していたせいも十分にあるのだが、非常に満足のいくものであった。

入店時にはかなり混雑しているが、すでに開店10日前後なのに、すっかり慣れた感じで客を あしらっている。 十分問題のないレベルである。


味もまずまず。 前菜にやや物足りなさを感じたが、全体を通して楽しめるものもあり、 不満は感じられない。 


うん、また来てもいい。